Outlook Express をお使いですか?
Outlook Express は、あるときから Windows についているソフトになりました。このページは、誰もが自由に使うことのできるこのメールソフトが、実はウイルス騒ぎの元になっているというお話です。
Outlook Express をお使いの皆さんは、全く悪気はないと思います。でも実はそれが、世の中にウイルスを撒き散らす原因になっています。積極的な対応は、ウイルス対策ソフトをパソコンにインストールして、そして、メールソフトを変えることです。
メールソフトを変えるとどうなるか
メールソフトを変えると、今まで慣れ親しんだインターフェースが変わります。送信のボタンの絵や大きさ、場所などが変わります。キーボード操作も変わるかもしれません。署名やメールアドレス、プロバイダの設定、振り分け設定、禁則設定など相当範囲で設定のやり直しになります。はっきりいってとんでもない作業です。ましてや、パソコンにあまり詳しくないかたにはお薦めできないようなそんなことなのですが、それでもやっていただきたいです。
Outlook Express って
マイクロソフトが、OS に標準でつけたソフトで、いくつか最新の技術や新しい志向を取り入れて、Windows で楽しさが分かるようなメールソフトです。それで、開いただけで動画も画像も音声も見られるHTMLメールを送受信できるようになっています。また、従来は出来なかった、メールを開く前に中身を見るなんていうこともできて、そういう意味では非常に便利です。
便利と危険
便利と言うことは逆に危険でもあります。便利で手軽で、敷居が低いのですが、そうなると無防備な方が巻き込まれます。どうして Outlook Express が、ウイルスを呼び込むソフトかってことを説明します。
なぜ Outlook Express が狙われるか
ウイルスの作者にとって、ウイルスが一番広がって、注目を集めることが重要です。そうすると、一番広がる可能性のあるものを対象にするでしょう。それは、Outlook Express です。Windows の数だけ出回っています。おそらくその数は世界一でしょう。被害も一番になるでしょうし、ニュース性も世界一です。
それで、ウイルスの標的になるのですが、 Outlook Express には、HTMLメールの中のスクリプトや、外部のプログラムを起動できるリンク機能など、ウイルスが楽に感染できる要素が備わっています。
Outlook Express を使えばずっと続く
Outlook Express が狙われると言うのは、マイクロソフトが積極的な(便利な機能を削ると言う方法で）対応するか、Outlook Express が添付されなくなるか、Windowsが滅亡するまでまで続くでしょう。
これは、 Outlook Express を使っていると、果てしなく永久にウイルスに感染する危険が高いことを意味します。感染で、ご自身のパソコンがおかしくなったり、ソフトが動かなくなったりする以上に、世界で1つしかない大切なデータがなくなったりすることもあります。ご自身のデータはリカバリーでは戻すことができません。
危険なのは、自分だけではない
そして、それよりもまして重要なことは、あなたが危険である以上に、友人たちに同じような危険をもたらしているともいえます。このソフトを使いつづけているかたは、ご自身で注意すれば、それで問題がなければそれでも良いでしょう。ところが、あなたのところを経由したウイルス付メールで感染させられる無防備な受信者はどうなるのでしょう。Outlook Express を使うという事は、友人や他人を危機にさらしているのです。一刻も早く対策ソフトを入れるのはもちろんですが、 Outlook Express を使うという行為そのものを考え直さなければならないと思います。
2003.8追加
開発中止
Outlook Express はその役目を終えたと言うことでマイクロソフトは開発を中止するそうです。次はどのようなメールソフトを使うか、ユーザがえらばなければいけないことになるようです。フリーソフトウエアやシェアウエアなどのオンラインソフトウエアのメールソフトもかなりの数がそろっていますし、その中でご自身に合うものを選ばれてはと思います。Yahoo! Japan の調査によると30%を超えるかたはもう既に別なソフトを使っているようです。
開発中止を撤回
なんと、マイクロソフトは開発中止と発言したのを撤回したそうな。機能アップという意味では開発しないが、保守的な意味で、つまりバグ取りなどはやるようです。いずれにせよ、そのうちに有料のOutlookなどに乗り換える必要があるようです。
